サルが気持ち良さそうに温泉に入る姿、どこかで見たことはありませんか?
その光景は、冬の長野県山ノ内町の「地獄谷」で実際に見ることができるんです。
山ノ内町には、日本最大級のスノーリゾート「志賀高原」をはじめ、源泉掛け流しの温泉など、見どころがたくさん。冬の長野も素敵ですが、夏ならではの魅力を満喫できたのでご紹介します。
スノーモンキーに会える「地獄谷野猿公苑」とは?

温泉に入るサルに会える場所として、世界中から観光客が訪れる「地獄谷野猿公苑」。
1970年にアメリカの雑誌『LIFE』の表紙を飾り、その後の長野オリンピックをきっかけに、さらに海外で注目されるようになったそうです。現在は「スノーモンキー」の愛称で親しまれ、人気の観光スポットとなっています。

野猿公苑へのアクセスは、車や公共の交通機関で、公苑に続く山道の入口付近まで行くことができます。ただ、実際の公苑は山奥にあるため、およそ30分のハイキングは必須です。

山道のほとんどは緩やかで、温泉水が流れる「湯道遊歩道」を進んでいきます。
この日は天気が良く、新緑に癒される森の中をのんびり散策できました。
季節や天候によっては足元が悪くなるので、歩きやすい靴が安心です。

森を抜けると、地獄谷野猿公苑のサインが見えてきました。この階段を登ればもうすぐ。

入苑前にもう一度覚えておきたいのが、ここにいるサルたちは、檻や柵の中ではなく、森の中で自由に暮らしている“野生動物”だということ。安全に楽しむための注意点(食べ物を与えない、触らないなど)を確認しましょう。
地獄谷はスノーモンキーの楽園!冬とは違う初夏の魅力

整備された公苑内は、地獄谷というよりも、まさに「楽園」といった雰囲気。
人間のような表情をみせるサルたちの姿が可愛くて、見ているだけで癒されます。

職員さんが毎日、サルたちを迎える準備をしていますが、その日の状況次第で現れたり、現れなかったりすることもあるようです。
公式サイトのお知らせには、データをもとにした週ごとの“サルたち出勤予想”を掲載。
SNSでリアルタイムの状況を確認できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

冬の寒さが厳しい時期は、サルたちでいっぱいになるこの露天風呂。さすがに温暖な時期は、ほとんど温泉には入らないそうです。

温泉に入るのかな?と見ていると、温泉水を飲みはじめたサルがいました。
理由ははっきりわからないそうですが、川の水よりも温泉の水を飲むほうが多いそう。
もしかすると、先祖代々受け継がれてきた“サルの知恵”なのかもしれませんね。

冬の温泉に入るサルの姿も魅力的ですが、初夏の地獄谷では、春に生まれた子ザルたちの姿を楽しむことができます。親子で毛づくろいをしたり、母ザルに甘えたり、無邪気に遊ぶ様子を見て、とっても癒されました。
季節ごとに表情を変える「地獄谷野猿公苑」は、ぜひ現地で体感して欲しいおすすめのスポットです。
「地獄谷野猿公苑」とセットで楽しむおすすめスポット「渋温泉」の記事はこちら
地獄谷野猿公苑
https://jigokudani-yaenkoen.co.jp
☆地獄谷バーチャル体験ツアー(冬)
https://infocm.net/vr_snowmonkey.html
車の場合
- 上信越自動車道「信州中野IC」から約25分
- 入口付近に無料駐車場あり
公共交通の場合
- 東京駅 → 北陸新幹線で長野駅まで約80分
- 長野駅 → 志賀高原行き急行バスで約40分「スノーモンキーパーク」バス停下車
( 他にもアクセス方法や、日帰りツアーなどもあるので公式サイトを要チェック。)

Miho
コロラド在住のライターです。旅や文化、日常の小さな気づきをテーマに、英語と日本語で執筆しています。カメラを片手に旅をしたり、美味しいものを楽しんだり、愛犬とゆったり過ごす時間が、私のインスピレーションの源です。
mimiweir0321@gmail.com