6.日本のお米がお家に届く！

今回は番外編！現在デンバーに店舗はありませんが、コロラドにいながらオンラインで注文ができる日系ビジネスのご紹介です。

日本人である私たちにとって、やはり食事の中で一番重要なのは「お米」ではないでしょうか。
筆者は北海道の田舎で育ち、友人の米農家でできた美味しいお米を食べて育ちました。アメリカへ来てから、学生時は米系のスーパーしか知らず、そこで買うお米はXXX。社会人になり、ニューヨークには日系スーパーが沢山あるので日本から輸入されたお米を買う機会も増えましたが、いつ精米されたのかわからないような古いお米が多く、「日本で食べるくらい美味しいお米」にはずっと出会えずにいました。

時は流れ、世界はコロナで混乱している中、不謹慎ですが一つだけ良いことがありました。
それはシェフをしている友人のFacebookを介して、日本のお米を直輸入してオンライン販売しているお店がNYにあることを知ったことです。ウェブサイトを確認してみると、なんと私が食べ育った北海道の地元のお米も販売されていたのです！嬉しくてその日にもちろんポチっと買い物して以来、1年以上お世話になっている、”The Rice Factory”さんをご紹介いたします。

今回インタビューさせていただいたのは、The Rice Factory 店主 伊藤　聡さんです。

もとは商社勤務で、アジア圏内の日本米輸入販売ビジネスに携わっていた伊藤さんは、アメリカ進出を会社から託されます。まずは日本に近く、日系住民が多いハワイを拠点にマーケティングを開始、店舗を設け、「日本人に喜ばれる、日本の美味しいお米」に重点をおき、その他日系スーパーでは手に入らない、日本の新鮮で美味しいお米をハワイマーケットへと広げる。
その後のニューヨーク進出へ向け業務改善を繰り返し、リサーチのため家族で現地へ2018年に移り住む。

日本とは比較できないほど物価が高いニューヨークでは、物件探しも大仕事。
日系企業が集中するマンハッタンのミッドタウンでは大量のお米を保管できる巨大倉庫など存在せず、アップステートにある、日本人の駐在員も多く住むスカースデールに店舗をオープンされたのが2019年の8月。ニューヨークでの店舗オープン時は、コンテナ１本分のお米（16トン！）の販売に半年ほどかかったそうですが、現在では20日間に１本のペースで販売されているようです。
日本からニューヨークまで、お米の輸送には通常3カ月ほどかかるそうで、特にコロナ禍では更に時間を要する場合も。筆者も、大好きな「ななつぼし」が完売しているときは、違う品種を注文して毎回違う品種を食べて楽しんでいます。

開店から2カ月後、2019年10月にはオンラインでの販売も開始。翌2020年の3月ごろにはニューヨークでもコロナが蔓延し、ミッドタウンの日系企業で働いていた多くの人たちがリモートワークへ。供給が追い付かず、これまで日系スーパーで買っていた日本米もなかなか手に入らなくなった。この頃、ニューヨーク在住の日系人の間でオンライン販売されている”The Rice Factory”の口コミが一気に広がる。The Rice Factoryでは注文が入ってから、その都度精米されているので、そりゃ美味しいわけです。

お米に限らず、他日系スーパーでは未販売の、無添加で高品質の「お米のお供」的な商品も沢山販売されています。梅干し、海苔、お醤油、お味噌、ふりかけ等々、毎回筆者も違う商品を試しています。

///伊藤さんのお勧め商品///
＜お米＞（ワインのようにお食事合わせてお米も選ばれるようです）
こってり肉系のお食事には：「ゆめぴりか」「こしひかり」（甘味とねばりが強い品種）
お茶漬けなど朝ごはん系には：「こしいぶき」「ななつぼし」　（あっさり歯ごたえがある品種）　

白米に混ぜて炊く、雑穀もお勧め！（筆者もリピートしてます♪）　

＜お米以外＞
つるびしお（醤油）と魚の缶詰（他のおかずがいらないくらい美味しい！）
　
今後は、ハワイ、ニューヨークに加え、カリフォルニア拠点を2年以内に作ることが目標だそうです。筆者のコロラドからの注文も、毎度3-4日ほどで届いて非常に便利ですので皆さん是非お試しください

The Rice Factory
https://trf-ny.com/
1019 Central Park Ave, Scarsdale, NY 10583
(914) 357-6765