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【Flatfield Denim Club】日本人職人が手掛ける、デンバーのデニムリペア&オルタレーションショップ

【Flatfield Denim Club】日本人職人が手掛ける、デンバーのデニムリペア&オルタレーションショップ

愛着のあるデニムや思い入れのある服は、傷んだりサイズが合わなくなっても、なかなか手放せないものですよね。
そんな大切な一着を、丁寧な技術で蘇らせてくれる日本人の職人さんが、ここデンバーにいました。
今回は、デニムのリペアやオルタレーションはもちろん、リメイクまで手掛けるお店をご紹介します。

デンバーで日本人職人が営む工房

デンバーのサクラスクエア(Sakura Square)にある「Flatfield Denim Club」。
2024年8月にオープンしたこのお店では、日本人職人ならではの繊細な技術で、デニムのリペアからオルタレーションまで丁寧に仕上げてくれます。

作業スペースとショップが一体になった店内は、まさに“工房”という言葉がぴったりの空間。オーナーがセレクトしたビンテージの洋服やデニムのほか、自ら手掛けたリメイクアイテムも並んでいます。

「もともと音楽業界を目指していて、コロラド大学への入学を機にデンバーへ来たんです」と話すのは、オーナーで職人の平野正樹さん。

卒業後、偶然出会ったオルタレーションの仕事をきっかけに職人の道を歩み始め、気づけば16年のキャリアを積み重ねてきたそうです。

職人の技とこだわりの道具

店内に入ってまず目を引くのは、個性豊かなミシンの数々。用途に応じてミシンを使い分けるその姿勢から、正樹さんの職人技とこだわりが伝わってきます。

中でも希少な“ Union Special ”のミシンは、独特の風合いを生み出すことで知られ、根強いファンが多い一台。このミシンで仕上げてほしいと、指定で依頼するお客さんもいるほどだそうです。

リペアで蘇る、思い出の一着

「お客様から頼まれるのは、譲り受けた服や長年着てきたデニムなど、リペアを希望される“センチメンタルバリュー”のあるものが多いんです」と正樹さん。

そうした思い入れのある一着一着に向き合い、一針ずつ丁寧に仕上げることで、また新たな命が吹き込まれ、日常の中で輝きを取り戻す。
大切なものを大事に使い続けられるって、とても素敵ですよね。

日本の“もったいない”をデンバーから伝える

「今後はリメイクやアップサイクルにも力を入れ、日本の“もったいない”という考え方や、物を大切にするという文化をアメリカでも伝えていきたい
その正樹さんの言葉からは、デンバーの地で日本の価値観を大切に守りながら、未来へ受け継ごうとする温かな想いが伝わってきました。
物があふれる今だからこそ、日本のもったいない文化は、心に響くサステナブルな選択だと改めて感じます。
クローゼットで眠っている“お気に入りだった一着”、そろそろ復活させてみませんか?

Flatfield Denim Club
1255 19th, Denver CO 80202
@flatfielddenim

 

執筆者プロフィール
Miho

Miho
コロラド在住のライターです。旅や文化、日常の小さな気づきをテーマに、英語と日本語で執筆しています。カメラを片手に旅をしたり、美味しいものを楽しんだり、愛犬とゆったり過ごす時間が、私のインスピレーションの源です。
 mimiweir0321@gmail.com

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