子ども達がまだ小さかった頃、当時4歳と6歳の息子たちを連れて、家族で初めてのキャンプに出かけました。場所はカリフォルニアのとあるキャンプ場。実は、夫も私もそれまでキャンプ経験ゼロ。まさに“初めてづくし”のチャレンジでした。
「テントってどうやって立てるの?」「夜中にトイレに行きたくなったらどうする?」「そもそも子どもたち、ちゃんと寝てくれるのかな?」と、不安は山ほど。何を持っていけばいいのかも分からず、とにかく手探りのスタートでした。
でも、今振り返ると、あのときの体験が私たち家族にとっての“アウトドアライフ”の原点。自然の中で過ごす時間が、こんなにも楽しくて、家族の絆を深めてくれるとは思ってもいませんでした。

それから数年。今はコロラドに住んでいて、週末には「今度はどこのキャンプ場に行こうか?」が家族の定番の会話に。周囲には美しい山々とたくさんのキャンプ場があり、キャンプを楽しむには最高の環境がそろっています。

初めてのテント設営では、子どもたちも興味津々。ペグを打ったり、ポールを支えたり、少し手伝っては「できたー!」と大はしゃぎ。でもそのうち虫探しや石集めに夢中になって、作業は結局大人任せ(笑)。でも、それでいいんですよね。ただ自然の中で過ごす時間が、思い出に残る“特別な時間”になります。

夕方には焚き火を囲んでスモアタイム。でもマシュマロは焦げ焦げ。慣れないキャンプ料理は食べる頃にはすっかり冷めていたり…。そんな“うまくいかなさ”も、自然の中だとなぜか笑いに変わります。失敗しても、「ま、いっか」と思えるのがキャンプの不思議な力。

子どもたちが自然の中を自由に動き回る姿を見ると、「こういう時間をもっとあげたいな」と感じました。フリスビー、石拾い、ハンモックにゆらゆら。紙と色鉛筆を持って行けば、拾った葉っぱやその場で見た景色を描いて“キャンプアート”にも。自然がそのまま遊び道具であり、学びの場になるなんて、本当に贅沢なことです。

コロラドには、キャンプ場のすぐそばに素敵なハイキングコースがたくさんあります。朝食後にちょっとしたトレイルを歩いて、午後は近くの町でアイスクリームを食べる。そんなシンプルな過ごし方が、家族みんなの思い出になります。

そして、キャンプには“デジタルデトックス”というもうひとつの魅力も。電波が入らない場所では、だんだん自分たちで遊びを見つけていきます。これって、今の時代ではとても貴重なことだと思います。
キャンプって、特別なスキルがなくても意外とできるもの。最初はちょっと勇気がいりますが、「こんなに気持ちが楽になるんだ」と感じるはずです。
そして今。あのとき小さかった息子たちは、今や中高生。キャンプにもすっかり慣れて、今では率先してテントを設営してくれたり、焚き火の準備をしてくれたり、キャンプ料理まで担当してくれるようになりました。最初は不安いっぱいだったキャンプが、いつの間にか家族の大切なライフスタイルになっていたことに、時々驚かされます。
自然の中で、家族だけの時間を過ごす。それだけで、日々の忙しさからふっと解放されて、心が軽くなる気がします。
ぜひ、大自然の宝庫・コロラドで、家族とのキャンプを楽しんでみてください。 きっと、思っている以上に楽しくて、心に残る週末になりますよ。

Tomo(コロラド トモ)
コロラド在住の旅とキャンプが好きなブロガーです。夫と中高生の息子たちと一緒に、アメリカの自然や各地の魅力を家族で楽しんでいます。 ブログ「Tomo Travel and Camping」では、キャンプやハイキング、ディズニー、ポイントを使ったお得な旅行、そしてときどきのごほうび旅まで、家族で楽しめる幅広い旅の情報を日本語と英語の両方でわかりやすく発信中。体験談だけでなく、準備のコツや現地の詳しい情報も豊富に掲載しており、読んだ方がすぐに行動に移せる実用的なガイドを目指しています。
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