毎年恒例となっているデンバー桜祭り(Denver Cherry Blossom Festival)。
今年は、全米50州・1,000回公演を目標に文化交流を続ける「Peaceful Forest」が出演するとのことで行ってきました。
「和太鼓を通して平和の音を届けたい」
そんな素晴らしい想いを胸に活動するご家族。
今回は、魅力あふれる「Peaceful Forest」をご紹介します。
平和への願い、その原点にあるもの
数々の実績を持つ和太鼓奏者・加藤拓三さん。
平和を意識するきっかけとなった出来事のひとつに、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロがあったといいます。

当時、交換留学生としてウェストバージニア州に滞在していた加藤さん。身近な方の家族が被害に遭い、「少しでも力になりたい」と考えた時、「自分には和太鼓がある」と思ったそうです。
その後、アメリカ・日本で追悼公演を重ねながら募金を集め、その全額を支援に充てる活動をされました。また、日本で発生した災害の際にも支援活動を続け、困難な時こそ支え合い、助け合うことの大切さを実感されたそうです。
そうした経験を通して、平和への願いを和太鼓に込め、一人でも多くの人へ届けたい。その想いが、現在の活動の原動力になっています。
父として願う「生きていてくれるだけで」
地位や名誉、豊かな生活を手放してでも、家族とともに歩みながら、平和のために自分にできることを全力で届ける道を選んだ加藤さん。
現在、ペンシルベニア州を拠点にご家族で活動されています。

Peaceful Forestの演奏者でもある3人の息子さんたちは、現地の学校へ通いながら日本の学習も続けているそうです。
「お子さんたちには、この経験を通してどんなことを学んでほしいですか?」と尋ねると、「生きていてくれるだけで、それ以上は望まないです」
その言葉が、母として娘に期待ばかりしてしまう私の心に、深く響きました。
鳥肌が立つほど感動するような体験を子どもたちと重ね、自分自身も成長していると話す加藤さん。その穏やかな表情から、息子さんたちへの深い愛情が伝わってきました。
そして印象的だったのは、息子さんたちの真っすぐな目と、楽しそうに演奏している姿。アメリカの地で、学びも愛情もたっぷり吸収されている様子が感じられました。
感謝と平和の音を未来へ
コロラドは3度目の訪問となり、デンバー桜祭りでの演奏が736回目となったPeaceful Forest。「コロラドの皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい」と、温かなメッセージもいただきました。

2022年10月にスタートした全米50州・1,000回公演という挑戦は、すでに41州を巡り、着実にゴールへ近づいています。それでも、この目標はあくまでも通過点。すでにその先には、新たな夢が待っているのだとか。
残る9州は、ニューメキシコ・オクラホマ・アーカンソー・サウスキャロライナ・メイン・バーモント・ニューハンプシャー・マサチューセッツ・ロードアイランド。
学校や企業、レストラン、フェスティバル、図書館、シニアホーム、ホームパーティーなど、和太鼓を通じて地域とつながる機会を広く募集しています。
感謝と平和への願いを乗せた和太鼓の音が、まだ訪れていない州へ、そしてその先の未来へと響き続けますように。
これからも「Peaceful Forest」を応援していきたいと思います。
Peaceful Forest
https://peacefulforest.org/
Instagram:@peaceful___forest

Miho
アメリカを拠点に、旅や文化、日常の小さな気づきを英語と日本語で綴るライターです。カメラとともに旅をし、素敵な人や風景、食との出会い、愛犬と過ごす穏やかな時間のなかに、インスピレーションを見つけています。
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