夢に向かってすすむバイオリニスト、雄大(YUDAI)
雄大さんは横須賀で生まれ、日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフです。その後、ハワイに移り、幼少期を過ごしました。
彼がバイオリンを始めたのは、7歳の時でした。バイオリンを弾く仮面ライダーイクサに憧れ、お母さんに頼んで始めたといいます。音楽への情熱は非常に強く、ハワイで教えてくれる先生を探すのに苦労しながらも、練習を続けました。
14歳まで楽譜を読めなかった彼は、お母さんに毎日音符を書いてもらったそうです。お母さんは彼がお腹にいる頃からクラシック音楽を聴いており、ブラームスの3楽章は今でも鮮明に記憶しているとのことです。
その後、15歳の時にはカーネギーホールでデビューし、ニューヨークのジュリアード音楽院でも少し学びました。彼はニューヨークとハワイを行き来しながら、バイオリンの勉強を続けたそうです。そして、この4年間は、彼は一人で寮に住み、デンバー大学の音楽科を卒業しました。卒業後は、自分の音楽的成長を求めてヨーロッパに行くことを決意し、ザルツブルクのモーツァルテウム大学のバイオリンの教授に認められ、3年間通うことになりました。
昨年の9月、お母様が癌を患い、ハワイの自宅で治療を受けていると聞きました。動くこともままならず、デンバーにも来れない状況だそうです。
彼がここにいる理由は、お母さんのサポートのおかげだと、「お母さんに感謝しています」と何度も何度も繰り返していました。その礼儀正しい日本語の言葉遣いからは、お母様のしっかりとした育て方や、バイオリンに対する熱意が伝わってくるようです。
音楽を心から愛し、夢に向かって懸命に努力している雄大さんを、親の気持ちで応援したいと思います。
↑ モーツァルテウム大学合格を祝うコンサート
彼のザルツブルクでの生活費に少額でも寄付していただけると、大変感謝いたします。
今回アカンパニストをしたのはレイクウッド在住のピアニスト、ウルフソン聖子さんです。3年前に移住、現在はデンバーを中心にアカンパニストとしてクラシカルミュージックを主に演奏活動を行っています。ピアノ教室は若干名生徒募集中。 pianoyogi.com
report by Kayoko B. September 2024