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とことんコロラドライフ 2011年3月号

ゴールドラッシュ時代の面影と、有名ビール工場の街
〜 Golden 編 〜

 「クアーズ」と聞けばすぐにビールを連想するのも難しくない程メジャーなビールブランドの1つですよね。色々なスポーツのスポンサーにもなっていますし、メジャーリーグのコロラド・ロッキーズの本拠地は、デンバーにある「クアーズ・フィールド」です。このデンバー市街から北西に車で約30分程走ったところに「ゴールデン」という街があります。そしてここがその「クアーズ」の発祥の地なのです。

 ゴールドラッシュが始まってまもなくの1859年、ゴールデンは採掘チームによって見つけられます。ゴールドラッシュの時代に見つかった街だからゴールデン、と言うわけではなく、採掘チームを引き連れていた探鉱者トーマス・ゴールデンからその名前はつけられています。今回は特に、前述したクアーズの工場内にあるミュージアムについて紹介してみましょう。

 クアーズは1873年にドイツ系移民のアードルフ・コールスこと「アドルフ・クアーズ」(Adoloh Coors)によって設立されました。ドイツ語の発音のままだったらコールス・ビールになっていたんでしょうか?(笑)クアーズはロッキー山脈から湧き出る水を発見し、それをつかいペール・ラガーを作り始めます。2005年にカナダのモルソン社と合併し、モルソン・クアーズとなった時点で世界第5位のビール会社となりました。ゴールデンにあるビール工場では無料で工場内を見学し、ビールまで楽しめるツアーが行われています。

 ツアー参加者は専用の駐車場に車を止め、クアーズのシャトルバスに乗って工場まで向かいます。途中、運転手さんのガイド付きで、ゴールデンの街のショート・ツアーも体験できます。もちろんガイドは英語のみなんですが。同じバスで工場に到着した人は皆同じツアーのチームとして振分けられます。ツアーは個々のペースで楽しむことができますが、入場制限をしている関係上そのように振分けられるようです。ミュージアム入口でツアーの受付を行い、その時にチーム別のチケットと、21歳以上にはビールの試飲の為のリストバンドをもらいます。(注、身分証明書が必要です) 試飲の際にはこのリストバンドにチェックを付けられ、3杯までビールをもらうことができます。今回私は「Keystone Light」組でした。

 ツアーが始まる時に、一人一台、ツアー中のガイダンスが聞けるレコーダーを渡されます。工場内の各ポイントにある番号のボタンを押す事でその場所の説明を聞く事ができます。レコーダーは首から下げて、最終の試飲エリアまでもって行きます。工場内は非常に広く、ゆっくり回ると1時間なんてあっという間でしょう。香ばしいホップの香を肌で感じながら、ガラス張りで見やすく設定された工場内をくまなく観察してみましょう。ビールが作られる工程から出荷されるまでを一部始終見ることができます。これほど沢山の醸造釜が並んでる光景を目にする機会はとても少ないと思いますよ。

 全て見終わって辿り着くのが、先ほどから紹介している試飲ポイント。バーのような創りになっているカウンターでビールを頼むと、以外に大きいグラスでビールが出てきます。3杯まで楽しむことができるので、お気に入りのビールや今まで聞いた事のなかった品種など試してみましょう。週末などは混雑しているときがあるので、ビールをもらうまでに5〜10分程並ぶ事もあります。時間にゆとりを持って遊びに行くのが良いかもれませんね。工場を後にしたら、降車したときと同じ場所から、駐車場行きのシャトルバスに戻ります。

 ゴールデンはそれほど大きい街ではないので、ゴールデン=クアーズとなってしまうのも仕方がないのですが、もう一つなかなかの見所があります。それがColorado School of Mine付属の地質博物館。1874年からスタートしたここは、月探索ロケットのアポロ17のミッションで採取された、いわゆる「月の石」が持ち込まれた場所の一つ。そして、コロラド州を中心に全米から集まった、色々な種類の鉱物を展示している博物館です。金以外にも沢山の鉱物が採掘されたコロラド。紫外線を当てると色々な色で光り輝く石なども展示されています。コロラドのMine(採掘)の歴史をここでも体験してみてください。

 二つの見所をおさえたら、ダウンタウンに足を運んでみましょう。ゴールデンの中心部にあたるメインストリートの所要部分は66フィートととても短く、かわいらしい街並みです。コロラドの他の小さい街と同様、古き良き時代から残る建物や歴史の足跡があちこちに見て取れます。アンティーク調の雑貨屋さんからモダンなペット専門店や洋菓子店まで、小ぶりなお店が立ち並んでいますが、それらと並んでいかにもウエスタン風なバー・レストランが残っています。休日にはハーレーにまたがったツーリング客が沢山立ち寄り、クアーズを片手に盛り上がっています。彼らの「鉄の馬」が昔はきっと本物の「馬」で、しかし同じような光景がそこにあったのかもしれません。メインストリートの丁度中央辺りに、バッファローの大きな銅像があります。見つけたら記念写真を撮ってみてください。私も撮りましたが、近くのバーにいるお客さんから色々と声をかけられると思いますよ(笑)

↓参考サイト
MillerCoors
CSM Geology Museum
City of Golden Colorado

RYO

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