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とことんコロラドライフ 2002年7月号

日本帰国

今年もアメリカに住むたくさんの日本人が日本に帰国ラッシュをはたしのではないでしょうか?私もその何万人の日本人のひとりです。

飛行機が2時間遅れ、成田空港から、横浜市の自宅まで帰りました。
自宅に帰ると、久しぶりという気はあまりしないのが不思議です。実は2年4ヶ月ぶりなのに。 しかし、部屋のドアが狭い。部屋も狭く感じるのです。日本サイズからいうと平均的な住宅なのですが、 さすが、アメリカの部屋に慣れてしまったからでしょう。 流しや、洗面台も低く感じます。日本に居た頃は感じなかったのになあ。

日本に帰って一番痛感するのは不景気のいまだ、物価が高いと思いますね。
アメリカは最近物価が高い。と不満だったが、やっぱり日本はもっと高い。ちょっとした菓子折りでも2000円、3000円する。平均月収25万のアメリカ人では、手土産も買えない。日本に外国人観光客が少ないわけです。
しかし、100円ショップの充実ブリには、目を見張るものがあった。100円ショップで一遍に一万円以上買った珍しい人は、はい、わたしです。
その100円ショップからして品揃えが豊富!例えば、洗剤でも、トイレットペーバーでも、限られたメーカーのものしかなく、しかも実用本位の品揃えを見慣れてきていたので、日本の物社会に今更ながら感激。かゆいところに手が届く商品開発。「なに、フライパンのこげとり器?」「たこ焼き、お好み焼き、やきそば、とんかつ…みんなソースが違う!!」見ているだけで飽きない。でも、なぜ、細かい便利さばかりなの?なくてもいいものとなくてはならないものと見極めにくくなってしまう。
だんだん日本人の価値観が狂ってきているようにも思いますね。

今回、目的のひとつにポケットティッシュ集めというのがあった。アメリカではポケットティッシュがあまりない。最近はグローサリーで売り始められているが、まだ生活には定着していない。でも、便利だと思う。私は、一児の母だから外に外出するさいには、欠かせない。車にも必ずティッシュをつんでおく。うるさいほどティッシュをくれる日本がなつかしい。
ティッシュ配りの人が前方に見えると、意識して、歩き方がぎこちなくなるわたし。はい、たくさん集めてまいりました。
でも、うまいタイミングで前を通りぬけてもティッシュを貰えないこともよくあった。どうやら、人を選んでいるらしい。若い子向けのものと中年のおじさん向けのものは多いようだ。もらえないので、その宣伝が何なのか確認できない。残念。いったい、何?興味津々。

買い物や人間観察のほかにしていたこと。目医者と歯医者に行きました。
おいしいものをたくさん食べてきました。このときに日本人でよかったななんて思ってしまいますね。新しいタイプの銭湯にも行きました。カラオケも行きました。
お友達にも沢山会いました。会って、「アメリカに遊びにおいで〜」って勧誘していました。
結局、私の買い物した数々の荷物は、このために用意した大きいスーツケースには入りきらず、 後日ダンボールで空輸するはめになったのでした。(笑)

どっちが客かわからないようなアメリカ式対応に慣れたら、日本の接客技術は素晴らしいの一言。表参道で道を尋ねた交番の警察官でさえ、目的地の店をNTTに問い合わせてくれて、さらに、店に電話をして営業時間まで確認してくれた。
しかも、こんなにサービスされちゃっていいの?悪いわネエ。と思うことばかり。

アメリカに帰ってきた翌日。本屋で、目的の本を訪ねるとケンもホロロに、 「ここにあるのを全部見てみな。ここになけりゃ、ないよ」しみじみ、帰ってきたなあと思いました。

この年になって子どもを持つとこんな国でも帰るところがある喜び! 帰るたびに祖国日本が、私の中のよき古き日本のイメージを消していってることに失望してくる私ですが、それでも帰れる国があることに感謝をする今日です。こんな私と同じ思いを娘もいつかする日が来るのでしょうか?

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